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みみずは生きていた

みみずは生きていた 2001年暮れ~2002年明け

 気温が下がってくると、みみずの行動は鈍くなる。えさの消費も減る。
11月頃から、入れた野菜クズがさっぱり減らなくなってしまった。入れても食べないのでエサの投入もしなくなり、みみず箱を覗くこともなくなってしまった。気温はそれほど下がる地域ではない(朝方氷点下に下がる日が数日あるかな、くらい)ので、寒さよけも全くせず、水分を足すとか、新聞紙を追加するとか、そんな世話も全くせず、2ヶ月くらい文字通り放りっぱなしにしてしまった。
 何故だか分からないが、一時的にみみずへの興味を失ってしまったようだった。

 年が明けて、「みみずはどうしているかな?」と、ふと思った。
他の小動物なら、死んでいると思う。2ヶ月世話をしないなんて、飼い主失格だ。
 みみずもやっぱり死んでいるかな。

そう思って、ガレージの隅のコンポスト容器を、久しぶりに開けてみた。
マルチングの新聞紙の量がずっと減っていて、表面が乾燥していた。
新聞紙をどけてみたら、みみずがいた。
 堆肥をかき混ぜたら、さらにいた。
たくさん、というほど数は多くないが、たしかにみみずは命をつないでいた。

 あんたたち、強いんだね。
なんだか、尊敬に近い気持ちがした。

 そんで、なんでだか、「南極物語」の「タロとジロは生きていた」というのを思い出してしまった。

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